使えない コールマン グリル ロードトリップグリル LXE-J2 vol.3
結論から申し上げて、このグリル全くダメでした。
デザインは申し分なくアウトドア感が一気に盛り上がるのですが、実用面では全くダメでした。
その1 五徳の形状・材質がよくない
その2 火力が弱くて話にならない
その3 後片付けが大変
その4 馬鹿でかく重い
[その1 五徳の形状・材質がよくない]
手始めにアジを焼いてみたのですが、グリルを何度か試し焼きして油も多量に塗ったのですが盛大にこびりつきました。
網にしても鋳物にしても必ずこびりつくのですが、このグリルの形状や材質はあまり感心しません。強く擦ればコーティングが剥げそうであり扱いが難しい。
最初にひっくり返した時は上手く行ったのですが、皿に盛る際にはしっかり鉄板に大変な量の身が残りました。肉を焼いても同様にこびり付きが酷かったですね。
[その2 火力が弱くて話にならない]
ガスがこれほどまでに火力が弱いとは思いませんでした。2つのボンベを背負っており、昨今の技術革新により向上しているものと期待したのですが想像以上の弱さ。
最大にしても炎に勢いがなく一気に焼けない。
魚はいつまで経っても焼けないので、蓋を閉じて何とか蒸し焼き状態にして焼きました。次のホタテも全く火が通らないので、やはり蓋を閉じ同様にして漸く完成。
肝心な焼き肉も火力が弱いのでなかなか火が通らず、赤みが消える頃には水分がすっかり抜けて肉が硬くなって全く美味しくない。
肝心要の火力がこれでは全く話になりません。
燃費も悪く、1時間半ほどで2本の500mlガスボンベの片方が空になっていました。500のボンベは約1本約800円前後ですから1000円ほどが消えた計算。炭やホワイトガソリンの方が断然経済的です。
[その3 後片付けが大変]
使用前にこのように水を張るのですが後片付けが大変です。
ガスコンロなので火の回りには油は落ちない様な工夫は施されていますが、網の間からはこの水溜りに盛大に落ちます。という事は。
この様に悲惨な状況になります。水に落ちた油は当然凝固するので受け皿にびっしり張り付いています。
落そうとしてもお湯でなければ落ちません。結局この大きな受け皿を外してキッチンまで運び、お湯を掛けながら掃除しましたが兎に角大変です。
グリルも最初はこんなに奇麗ですが。
悲惨なほどに汚れます。
これも受け皿同様に中途半端に重く大きいので、同様にキッチンに運んでお湯で洗いましたらなかなか落ちません。鋳物やステンレスではないので金ブラシでごしごし擦る訳にもいかず扱い辛い。
コンロ全体や蓋にも盛大に油が跳ねており、これらのふき取りも一仕事。
[その4 馬鹿でかく重い]
大型ガレージでも所有されている方以外は倉庫などに仕舞う必要が有りますが、キャスターが付いているとはいえ18kgもある大型コンロを格納するのは大変。
見た目は申し分ないのですが、扱い辛く何より食材が美味しく調理できない。
余りに使えないので、友人にタダで上げるから引き取りに来てくれと見受け先を探しましたが、使えない状況を事前に説明すると全てお断り。
今回も高い勉強代となりましたが、一度使用しただけで結局売却してしまいました。