コロナ禍で良かったこと

11年弱連れ添った愛犬が旅立ちました。
握り拳ほどもある大変大きな腫瘍を取り除き一命をとりとめてから1年半、腫瘍が再発してしまっていた模様で、CT検査の結果は腎臓が見えないほどの大きさと形状から悪性の可能性が高く、手の施しようないと余命宣告。
それから1ヶ月弱頑張りました。とうとうご飯も水も一切受け付けられなくなってから4日後の夜、突然吐血をして天国へ旅立っていきました。
これ以上の悲しみが無いほどの状況でしたが、家族全員が見守る中息を引き取りました。
コロナ禍でなければ皆が揃っている筈など無く、唯一コロナで良かったことは愛犬の最期を見届けられた事でした。

私は人の寿命は一分一秒まで最初から決められており、摂理なので泣いても悲しんでも何も意味が無いと考える冷淡な性格。
その甲斐あり自身の両親やペットとの別れも仕方のない事と捉え、ほぼ悲しみは無かったのですが、この子にだけは通用しませんでした。
子犬の頃から常に私の傍らにおり、部屋では膝の上、庭ではオイル交換をしていようが大工作業をしていようが常に一緒。在宅ワークになってからは更にべったりと一緒に日々を送っていましたから。
こうやってブログを書いていても涙が止まらないほどの悲しみで、心に大きな穴が開いてしまいました。全くの偶然で新しい子犬が来ていますが、それでもこの悲しみは拭えません。
もっと色々な所へ連れて行ってあげたかった、もっと優しくしてあげたかった、もっと早く病院に連れて行っていれば、もっと良い食事を与えていたならばと後悔ばかり。
せめて亡骸は毎日挨拶できる場所にと玄関脇の植栽に埋葬し、子供に頼んで墓標とオブジェを作ってもらいました。これから素敵なお墓を考えてあげようと思います。
11年もの間、素敵な思い出をありがとう。