ダッチオーブンのウソ

我家にはダッチオーブンが大小2個有ります。
果たしていつ買ったのかと思い出せなかったのですが、もう一つがソルトレイクシティーオリンピック記念モデルなので、ちょうど20年前という事が判明しました。
当時雑誌で読んだダッチオーブンに魅入られてしまい、この鍋でパンまで焼く拘りようでしたが、やはり重くて手入れも面倒なので全く使われずにお蔵入りしていました。
邪魔なので何度か売ってしまおうと思ったのですが、ここに来てキャンプ熱再燃。奥深く仕舞われていたダッチオーブンを運び出し太陽のもとへ。
一見綺麗なブラックポットに見えますが、保護用に塗ったオリーブ油がべたべたになっており、内部はカビだらけ。蓋の一部には小さな錆も発生。
このべたべたの原因は、錆防止でオリーブオイルを塗っておきましょう、中性洗剤などは使わずに水洗いだけにしましょうという説明書通りにしていたから。
説明書や専門書の通りにすると、鍋自体がキッチン周りのべたべた油汚れと同じ状況になり、以前調理した食材の臭いが残ったりします。
本当に正しい取り扱説明なのか?とずっと疑問に思いつづけてきたのですが、先日検索してみると、しっかり下地が出来ていれば中性洗剤ごときで皮膜は取れないとの記事を見つけました。
その言葉を信じて使用後は油を塗らず、十分に熱して都度水分を完全に飛ばすだけ。使用後も中性洗剤を付けたタワシでごしごし洗っていますが確かに大丈夫。
べたつかずに綺麗に使えています。何だこれで良かったんじゃない。
しかしこのべたべたがそれでも落ちない部位が有り、カビ汚れも綺麗にならないので思い切って焼き切る事にしました。
長い間、油を塗り重ねてきたので非常に厚い皮膜が出来ていました。

面白い様に皮膜が剥がれてきましたが、結局全面を焼き切るために1時間を要しました。
新たなシーズニングはサラダ油を薄く塗り、熱して冷ましてを3回ほど繰り返して完了。
その後、チゲ鍋などにも活用していますがべたつきも焦げ付きも無く、非常に快適に使用できています。中性洗剤を使ってしっかり汚れは落とし、しっかり熱して水分を飛ばしておけば大丈夫。
ただ長い期間放置しておくと、湿度でサビ、カビに見舞われることは想定できますので、こまめに使ってあげる事が最良なのだと思います。