メダカブーム終焉

コロナ禍で始まったメダカブームが遂に終わりました。
といっても個人的なマイブームにおける終焉であり、世間ではまだ続いているのかもしれません。
いくら神々しい名を与えたところで、所詮3cm程度の小魚の色柄の違いで何万円もする価格は異常であり、無理な交配を続けることにより生態も可哀想。
この大きな樽には背曲がりや色柄が今一つのメダカを投入していますが、メダカは上から眺めれば背曲がりもヒレの長さもどうでもよく、どれも大変綺麗に見えます。
一時は発色の悪いものや背曲がりなどを除外する作業を行っていましたが、私は何をちっちゃなことやってるのだろうと我に返り、突然何の面白みも感じなくなりました。
メダカ飼育中止とも思いましたが、生き物なので突然止める事も出来ないため、寿命を全うさせる形で縮小しています。
メダカの寿命は1~2年なので徐々に個体数は減少しており、昨年のピークから水槽は3分の1ほどに減らすことがことができ、品種も4種ほどに絞ったので管理も非常に楽になりました。
色々育ててみましたが、個人的にはこの出目の赤メダカが最も気に入っています。
キラキラしたメダカも良いのですが、赤は自然であり水草との対比でも映え、ずんぐりしたフォルムは非常に可愛らしく感じます。

今年も睡蓮鉢には色々な虫が集まってきています。

手を掛けず自然に任せる事にしていましたが、今年の異常高温で事態急変。水槽周辺の気温はほぼ40℃。
よしずで遮光しても容赦なく熱波が襲い急速にメダカが減少。
遮蔽して漸く24℃台まで水温は下降しましたが、日射が差し込んでしまう水槽は30℃ほどの風呂状態。

このままのペースでは今年で本当にメダカ飼育が終わってしまうため、急遽繁殖活動に勤しむことになってしまいました。
ただ、メダカの産卵期はバラつきがあり、それぞれの個体が産卵する期間は1ヶ月ほどしかないため、春頃から産み始めたメダカは既に打ち止め。
猛暑の中での採卵作業は誠に大変であり、実際採卵出来る個数もこの時期においては期待できないため、本当にメダカ飼育が今年で終焉となるかもしれません。
生き物を扱うのは実に難しいですね。